2012年 02月 20日
マイナス29.2度を記録する長野県で、日本酒を醸すのは大変です。
「慕瑠内さん、ご注文の裏佐久持ってきましたよ~」
「あ、佐久の花さん、ありがとうございます。最近皆さんこればっかなんだよねえ」
「困るなあ慕瑠内さん、他の商品も売ってくれなきゃ・・・」
「あれ!!初しぼりじゃなくなってるじゃん!!」
「あったりまえでしょう!いつまでもあるわきゃないでしょ?うちはいけてる蔵元ですから!」
「じゃあ売り上げも対前年比で、100%アップとか?いいなあ・・・」
「んなわけないでしょ!こんなに冷え込んでいる状態で、まあ世間は静かですねえ・・・」
「そっかあ・・・冷え込むってば、気温が低いと日本酒造りにはいいんでしょ?」
「あ!慕瑠内さん!そんなシロートみたいな発言はダメですね」
「え?だって吟醸造りには低温は必要なんでしょ?」
「いやいや・・・ものには程度があります。こんなに低い気温では発酵に支障がでます・・・」
「へ?そなの?」
「酵母にも働きやすい環境があるんですね、低すぎると全然発酵してくれないすから」
「ふ~~ん、やっぱものには限度つうものがあるんだなあ・・・」
「そういった塩梅を見極めるのが難しいんです」
「ハア・・・オミソレシマシタ・・・」
「常々言ってるでしょ?尊敬の念で蔵元を見ないと・・・」
「高額納税者だもんねえ・・・」
「あ!それは言わない!ホント大変ですよ・・・」
んなわけで、「初しぼり」と比べて飲んでみるのも良いかもです。
by volnay1960
| 2012-02-20 21:08
| 佐久の花